人の幸せを心から願うということ〜ヒントは共同体意識
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あなたは、他人の幸せを心から願ったことはありますか?
私は「この人達には本当に幸せになって欲しい」と思う人に出会いました。
確かに以前から、昔の自分のように自信がない人には、自分を好きになって幸せになって欲しいと思ってきました。
でもこの人達に対しては、もっと無条件に「幸せになって欲しい」と思うのです。
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以前は、相手の幸せを心から願う気持ちというのは、そのまま恋愛感情に繋がるものだと思っていました。
根本的に「幸せにしてあげたい」という想いは、恋人か家族にしか生まれないだろうと。
ところが、そうではなかった。
それが、今回の出会いでハッキリわかりました。
宝物のような出会い
出会ってすぐに、私はすっかりその人のファンになってしまいました。
何とかして、この人の力になれないだろうか?
そう思って、出来ることを手伝うようになったのです。
程なく、この人の奥様と会う機会が訪れました。
美しく控えめで、可愛らしい奥様を、この人が大事に大事に扱っているのはすぐにわかりました。
まるで、繊細で儚い壊れ物を扱うように。
その姿を見た時、とてつもなく美しいものを見つけたような気がしたのです。
海の底から拾い上げた宝箱か、森の奥に隠された輝く石か、そんなもののようでした。
その時私は、この人達にはどうしても幸せになって欲しいと、無条件に思いました。
この美しい人たちを、なるべく傷つけることなく幸せになってもらうには、どうしたらいいんだろう?
なぜこんな気持ちになったのか、自分でもよくわかりません。
競争と損得で成り立つ世界
人間関係の多くは、競争原理によって成り立っています。
少なくとも、私の周りはそうでした。
数値化される能力。
それによってつけられる順位。
順位は上に越したことはないし、その方が人気も出る。
能力が劣る場合、努力というわかりやすい態度をアピールして特別枠をもらうしかない。
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どこにいても、そんな世界。
学校も課外活動も、就職してからも、ずっとそうです。
もちろん、その中にいても「私は私」を貫ける人はいるのですが、私の場合はそうではありませんでした。
元々低い自己肯定感。
壊れるギリギリのラインを守るためには、ひたすら能力を上げることに勤しむしかありませんでした。
恋愛もそう。
付き合うことで得られる損得。
自分を大事にしなかった私は、「女」という外見を含めた身体を拠り所に、それを相手に与えることによる対価ばかり考えていました。
この歪んだ考え方は、やはり歪んだ人間関係を生み、いつまで経っても幸せになれず、人の不幸ばかり願っていました。
ヒントは共同体意識
けれど、このままではいつまでも幸せになれないことに、昨年ようやく気付いたのです。
私の考え方には癖がある。
それを直すことで自分を変える。
そう決めて、取り組んできました。
その軌跡が、このブログです。
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気になった様々なメンタルトレーニングや、ボディケア。
それらを通して少しずつ、私は自分を変えました。
中でも大きなヒントになったのは、アドラー心理学。
「嫌われる勇気」で有名になりましたね。
アドラーにはいくつかの重要なキーワードがありますが、その中でも「共同体感覚」という考え方は、今回起きたことのヒントになりそうです。
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「共同体感覚」をザックリ説明すると、あらゆる人々を競争相手ではなく「仲間」という概念で捉えることです。
人間は一人では生きられる生物ではないため、本能的にお互いを仲間として補いながら生きる力があり、それを呼び覚まそうというのです。
人がそれぞれ違うことは、ただの特徴であり、そこに優劣は無いのです。
得意分野が違うことで役割分担を円滑にし、それを認め合えば良い。
そんな考え方です。
これは解釈が難しく、例えば「競争がダメならスポーツは意味がない」とか、色々な反論が生まれるでしょう。
でも「得意な人同士でルールに基づき、切磋琢磨すること」こそスポーツの本来の意味であり、勝ち負け以上の価値が本来は備わっているはずなのです。
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ここで「共同体感覚」に戻ります。
これを身につけている人は本当に少なく、だからこそ、それを体現できている人は目立ちます。
私の大好きなその人たちは、それを持っているように見えたのです。
パートナーを尊重し、大事に扱う。
身内だけでなく、関わる全ての人に対して、平等に、仲間として愛を注ぐ。
そんなことがごく自然に出来る人に、私は初めて会ったような気がするのです。
他者を愛する「バリデーション」という方法
この映画、見たことありますか?
「バリデーション」というショートムービーです。
約16分の物語ですが、何度見ても他者への無償の愛のあり方が美しく、ホロリとしてしまいます。
(ここから、やや映画のネタバレになりますので、先にご覧になることをオススメします)
映画の中の青年は、他者を承認し続けることで世界を変えました。
どうしても変えられないと思った女性のことも、気づかぬうちに変えていたのです。
なぜ彼は、人々を承認し続けることができたのか?
それは、彼が共同体感覚を身に付けているからです。
あらゆる人に良いところがある。
それを見つけて、口に出して褒めてあげる。
「承認」というとどうしても「承認欲求」を思い出しますが、彼がしているのは本質的には承認欲求を満たすことではなく、ありのままの特徴を「良いところ」として捉え直すリフレーミングです。
このバリデーションという方法。
営業的手法としても使えるのですが。
私は、出来るなら心から身につけたいと思うのです。
幸せを願う人がいるという幸せ
あらゆる人を仲間として愛するということ。
これは、新たな私の夢になりました。
でも、人生の大半を競争原理と自己否定で生きてきた私には、まだ難しい課題です。
特にメンタルが弱っている時は、噴きあがる承認欲求に溺れそうになります。
そんな時。
家族でも恋人でもない中で、まず幸せになって欲しい人達が、身近にいるということ。
これは、私の拠り所になります。
あの人達を思い出すだけで、愛する気持ちの原点に戻ることができるのです。
あなたは、誰かの幸せを心から願ったことはありますか?
もし今すぐ出来なくてもいいのです。
でも、誰か一人、それを見つけられたら。
その時が、あなたにとって世界が仲間になるタイミングなのかもしれません。
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