「勇気づけ」は愛情表現のアイディア〜アドラー心理学 子育てセミナーレポート
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こんにちは、自己受容エバンジェリストのミサキです。
先週末、ご縁があってセミナーでお話しさせていただきました(!!)
題して
「褒めるとは違う、子供の自主性を育む“勇気づけ”とは〜アドラー心理学を応用して」
今回は、お話を受けた顛末と、実際のレポートです。
お話のきっかけ、私とアドラー心理学
今回お話させていただいたのは、キッズスクールくりーふさんの保護者会でした。
ある交流会で、くりーふスポーツクラブの代表で、プロボクサーでもある梅本さんとお近づきになりました。
保護者向けの企画を何か出来ないか考えていたそうで、アドラー心理学のお話などをしてるうちにトントンと今回のお話がまとまりました。
アドラー心理学と私
私は、アドラー心理学と出会ったおかげで、人生が変わりました。
傍目からは、大した変化ではないかもしれない。
けれども、何かあるごとに落ち込んで、この世の終わりかのように悩んで泣いて、自分が嫌で嫌で仕方なかった日々は、今はもう遠く。
ずっと抱えていた「価値のない自分」は幻想だったと、今では言うことができます。
まだたまに、何かきっかけによって発作的に落ち込んだり、取り乱すことはあるけれど。
それもその都度、何となく原因はわかっていて。
(ほとんどの場合、タイミング的にPMSが関係しているのは明らかです)
泣きながらどこかで、戻るべき自分の軸のようなものは意識出来ているのです。
*
アドラー心理学では、「今、ここ」を生きている限り、人の価値は失われることはありません。
他者との優劣は存在せず、あるのは違いだけ。
人は一人で生きられないからこそ、お互いを仲間として共同体感覚の中で生きることを目指します。
そんなアドラー心理学と出会ったからこそ、今の私があります。
しかも、アドラーで生きるのがラクになったのは、私だけではありません。
アドラーでラクになった
アドラーで親子関係が改善した
アドラーでパートナーとうまくいくようになった
etc…
怪しいサプリメントでもなく、スピリチュアルの宣伝でもなく、「心理学」というモノの考え方でこんなに心が軽くなるなんて。
だったら、もっと広めたい。
私のように苦しんでいるたくさんの人に、
私なりの方法で。
特に、アドラー心理学の中でも肝となる「自己受容」を広めていきたい。
【自己受容エバンジェリスト】として活動をはじめたのは、そんな理由からでした。
*
そんな私の活動に、くりーふの梅本さんが興味を持っていただけたのです。
アドラー心理学は教育にも応用されており、アドラー自身教育には熱心でしたので、そのあたりでお話をまとめられないか?とのことでした。
考えた末、「勇気づけ」と子供の自主性の関連性をテーマに決めて準備しました。
アドラーは、褒めることを否定します。
そのことをうまく伝えられるか…少々不安がありました。
実際にセミナーを行ってみて
「そんなの、理想論ですよね」
私が想定し、やや恐れていた反論。
でも、意外にもそこまでの反発はありませんでした。
熱心なお母様方から次々と質問がありましたが、皆さん共通して、お子さんへの大きな愛情と、だからこそ声掛けに真剣に悩んでいるようでした。
理想論に聞こえがちな「勇気づけ」の話も、「難しいな〜」と言いながらも、どうしたらそう出来るのか、本気でシュミレートしている様子でした。
特に小学校中学年くらいのお子さんをお持ちのお母様は、お子さんの言葉や態度から読み取れる「劣等感」や「プライド」に成長を感じつつ、扱いに悩み、お話ししながらうっすらと涙ぐまれる方も。
お話を聞いている私の方が、その愛情の深さにホロリとしてしまうところでした。
「勇気づけ」は愛情表現のアイディアである
私の解釈では、「勇気づけ」は愛情表現の適切な方法なんじゃないかと思っています。
パートナー、親子、友人…あらゆる相手に愛を与え、それをチカラにするためのちょっとしたアイディアのようなものなんじゃないかと。
どんなに想っていても、表現しなければ愛は伝わりません。
しかも、表現の仕方に気をつけなければ、誤解されてしまうこともあるでしょう。
愛することも愛されることも、本来は幸せの原動力になるはずなのに、それがうまくいかないのは、伝え方に問題があることが多いはず。
それを、「勇気づけ」はわかりやすく説明してくれています。
結果より過程を見てあげること
評価して褒めるのではなく、喜ばせてくれたことに感謝すること
人と優劣を比べるのではなく、違いを認めること
上下関係ではなく、横の繋がりとして他者と対すること
話しながら、そんなことを私は考えていました。
自分が変われば、子供も変わる
アドラーは、褒めません。
評価しません。
過程を見つめ、課題を分離し、自分で考えさせます。
「口出しできない」ということに、はじめは勇気がいるはずです。
でも、「過干渉しない、言わない」と親が決めれば、子供もまた変わります。
結局、親自身が変わらなければ、子供もまた、うまく成長できません。
親も子も、生きていた時間の長さが違うだけで、同じ人間です。
子育てから学ぶことも多いはず。
ならば、どちらが優位ということはないのです。
まず、この前提を受け入れられるか。
それによって、勇気づけが出来るかが決まるのです。
セミナーを実施してみて
「来てよかったです」
「その言葉に救われました」
帰り際、参加したお母様方からこんな声をかけていただきました。
その言葉こそ、私への「勇気づけ」になりました。
人前でこういうお話をするには、まだまだ経験が浅い私。
それでも、こんな風に感じていただけた事、嬉しく思います。
お話しした私の方こそ、たくさんの気づきがありました。
機会を与えてくださったくりーふの梅本さん、松井社長、梁川様、そしてご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。
また、こういう機会があればお話したいです。