脱・マンネリファッション!これだけは知っておきたい「色」の話② 差し色をマスターせよ!
前回コーディネートの上で、合わせやすい色についてお話しました。
基本的に合わせやすい色を中心にコーディネートすれば、チグハグなスタイリングを避けることが出来ますが、
これだけだと全体的に物足りなく、単に地味になってしまう可能性があります。
(ちなみに、合わせやすいベースカラーのみでもオシャレなスタイリングは可能ですが、やや上級編なので、この話はまた改めて)
よくファッション誌などで見かける「差し色」というキーワード。
なんとなくわかってるような気がするけど、「差し色」ってホントは何なの?
正しく理解していますか?
そもそも差し色とは
さし いろ [0] 【差し色】
単一の淡い地色に,濃い色を柄のように小さく配すること。ポイント-カラー。(三省堂 大辞林)
差し色
読み方:さしいろ
別表記:さし色
差した色。特に必要と思って加えられた色。「差す」は色が現れる意味合いを持つ表現。(実用日本語表現辞典)
???
いまいち辞書だとはっきりわかりません。
大まかに言って「差し色」とは、 ベースカラーなどを中心とした全身の配色の中に、アクセントとして入れる色のことです。
基本は一色、場合によっては柄そのものを差し色代わりに使うこともあります。
したがって、全身の半分以上がベースカラー(もしくはそれに順ずるカラー)以外の場合、差し色は使えません。
つまり、全身のトーンが同系色でまとめられている場合に、アクセントとして使うのが「差し色」。
手持ちの服の色が鮮やかだったり、柄物ばかりの場合、「差し色」は使いません。
(ただし、これらの上から何かを羽織ったりすることで、それ自体を「差し色」に転換することは可能です)
http://fashion.visjp.com/the-insert-color-master-ht/
これは面積が大きすぎて「差し色」とは言えません。
差し色の選び方
前回の記事でトーンについてお話しましたが、ここでおさらい。
トーンが似た色同士は相性が良い=調和しやすい、ですよね。
ということは、同じトーンの色は「差し色」にはなりません。
(馴染むので、コーディネート上ダメというわけではありません)
では、違うトーンならどんな色でもいいのか?
この辺は感覚的なので、合わせてバランスを見るしかないのですが、
ヒントになるのは「補色」。
「補色」とは、色相環で対極にある色のことで、真逆の関係にあります。
「補色」を差し色として使うと、インパクトがあり効果的に見えやすいです。
http://rock77.fc2web.com/main/color/color1-2.html
ただし、完全に補色ではなくても、色相環で遠い色なら十分差し色として機能します。
まとめると、「トーンが違う、色相環で遠い色」が差し色として効果的ということです。
https://4meee.s3.amazonaws.com/files/article/771634/large_771634_2.jpg
カーキ(色相的にはグリーン系)の補色・レッド系。
http://streetstylemarket.com/image/84063744981
インディゴブルーの補色・イエロー。
使う面積は小さく
色々考え方はありますが、「差し色」を効果的に使うなら、面積を小さめにしましょう。
靴やバッグ、ベルトなどの小物で取り入れるのがおすすめです。
大きくしてしまうと、差し色というよりは普通の色×色のコーディネートになってしまいます。
小さな面積で、1~3箇所程度に絞って使いましょう。
http://blog-imgs-45.fc2.com/b/l/a/blancablanca/1118-1Virginie_image_size_300_400.jpg
ピンクが鮮やか!
つまり、差し色の基本とは
まとめとしては以下の通りです。
ベースカラーと違うトーンを選ぶ
ベースカラーの補色または補色に近い色を選ぶ
面積は小さく、使うのは3箇所まで
以上を踏まえて、あとは応用をどんどん試しましょう!
例えば同じトーンでも、補色なら一定の差し色効果が期待できます。
色相が近くても、トーンが大きく違っていたら、それもまた効果的。
つまり、組み合わせは無限なのです。
基本押さえて、あとはコーディネートを楽しみましょう!
https://www.collegetimes.com/college-life/9-reasons-why-men-have-it-easier-109231
ネイビーとターコイズ、色相は近いけどトーンが大きく違うので効果的!
次回は柄物と色についてお話します。